怖いの大好き!読書感想文(映像・2ちゃん系もあり)

ホラー小説、ホラー映画、ホラー漫画、etc...。おすすめ作品の感想を綴ります。

牛家

今回の作品は

「牛家」。

第21回日本ホラー小説大賞の佳作に輝いた作品です。

 

本の帯にはこう記載されています。

宮部みゆき氏驚愕。これは問題作です。」

 

・・・そそりますよねw

そしてこう続きます。

「不条理に満ちたゴミ屋敷の恐怖・・・

一読忘れがたい!」

 

 

はい!読みましょう!!

 

 

一気に読み終えた感想は、

「確かに一読忘れがたい!」

 

主人公は、事件現場やゴミ屋敷など、ちょっと特殊な現場を清掃する

特殊清掃員。

物語は、一軒のゴミ屋敷に遭遇する場面からはじまります。

 

ゴミ屋敷の中。

わずかにうごめく1つの肉塊。

茶色い「なにか」をゆっくりと咀嚼しているこの塊は、

人なのか?

男なのか女なのか?

それとも。

 

 

なかなか衝撃的なワード盛りだくさんです。

「ゴミ屋敷」「特殊清掃員」「肉塊」・・・

盛り込んできますね。

 

 

この作品の、一読忘れがたいと言わせる所の1つに、

何かを食べる(咀嚼する)シーンの生々しさがあるんじゃないかな

と思います。

この物語の中では、食べる行為は決して生命を保つ行動ではなく、

精神的な安らぎを求めたゆえの摂食行動なんですよね。

だからとても不自然で(食べてるものも不自然w)、気持ち悪い。

 

 

そして時間と空間、夢と現の境界線が明確で無いところ。

ラスト辺りになると、きっとみなさんこうなると思う↓

「おいおい、どこから?いつから??」

 

そしてもう一回読んでハテナの数がふえて、

悪い夢を見たような、なんだかすごくモヤつく気分が残るはず。

「なんだったんだろう、これ。」と。

 

 

なんかもう反芻されまくりですハイw

 

 

以上のようにグロ要素も多く、

めまぐるしくハテナ展開が続くので

結構好き嫌いに分かれる作品だと思います。 

 

でもこの本、「角川ホラー文庫」から出ていますから!!

ホラー好きな方なら、お察しなはずw

 

あと、セリフや文の作り方が好みじゃ無い人はいるかも

(超上から目線すみません。)

すみません、ホラーにはわがままなんですm(_ _)m

 

 

「瓶人」という作品も同時収録されており

こちらがまた、なかなか面白い設定の作品となっております。

が、また違う機会に書きたいと思います!

 

 

うふふ。

ホラーってほんっとに、いいですよね⭐︎

 

ではまたお会いしましょう!

シーユー!

 

 

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「牛家」

 (角川ホラー文庫) 文庫 – 2014/11/22

岩城 裕明 (著)

出版社: KADOKAWA/角川書店 (2014/11/22)

ISBN-10: 4041021626
ISBN-13: 978-4041021620
発売日: 2014/11/22

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