モンタギューおじさんの怖い話
今回は児童書。
「モンタギューおじさんの怖い話」。
・・・あ、甘く見ちゃいけません。
いくら児童書だからって、しかも洋書だからって。
ぷんぷん。
とはいえ、実は私も読む前は
「えー、どうせゾンビとか、ポルターガイスト的な、ちょっと文化の差感じちゃうやつでしょw。しかも児童書ってw私怖がりたいんですけど〜〜www」
・・・なんて大変失礼な思想で手に取ったのですが、
いやぁ、怖面白かったです。
バカにしてごめんなさいm(_ _)m
そもそもこの本を手に取ったきっかけは、
表紙や挿絵のイラストがとてもセンス良くて◎
「ロバーツ・デイヴィッド」というイラストレーターさんです。
エドワード・ゴーリーに雰囲気がちょっと似てますが、
もうちょっと児童よりの愛らしさが残る感じ。
E・ゴーリーは、恐怖まっしぐらって感じ(笑)
お話戻って。
この本は、一見短編の集まりなのですが
全体を通してつながっています。
怖い話が大好きな少年エドガー。
古い洋館に1人で住む、モンタギューおじさんの家へ出かけます。
日差しの届かない森の中。
真っ暗な、ただただ広い洋館の中で2人きり。
遠くの方では獣の唸る声。
「さぁはじめようか。」
モンタギューおじさんは静かに、
怖いお話を語ります・・・。
クリス・プリーストリーさんはイギリス在住。
新聞でイラストも描いている多才な方のようです。
しかも、エドガーアラン・ポーの大ファンとか!!
でも、ポーの大ファンというだけあって
文がとても簡潔、とても綺麗。
児童書で、大人をもここまで「楽しま&怖がらせ」てくれるのは
やはり、この簡潔でいてまとまった構成にあるのではないでしょうか。
(偉そうにすみません。)
ちなみにこちらのシリーズは
この本を含めて3部でています↓
「船乗りサッカレーの怖い話」
「トンネルに消えた女の怖い話」
どれも一冊完結なのですが、
大元の筋があり、中に短編が挟まってくる、
という展開は同じです。
因みにちなみに、
私のイチオシ作品は「モンタギューおじさん・・・」の中の短編
「元ドア」と「道」というお話。
・・・不覚にもぞくぅ〜〜っとしてしまいました。ははは。
いやぁ、ホラーって
古今東西いろいろありますが
本当にいいものですね!!
では、また次回。
シーユー☆
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モンタギューおじさんの怖い話
クリス プリーストリー (著)
出版社: 理論社 (2008/11)
ISBN-10: 4652079419
ISBN-13: 978-4652079416
発売日: 2008/11
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